深く潜れ

Let me settle my mind boy

恋、それはまぼろし

今思えば、一目惚れだったのかもしれない。

 

 

このブログは三十路手前の人妻でありA.B.C-Z橋本良亮さんの担当がお送りします。

今回はいつもと嗜好を変えており、便宜上恋や一目惚れなどの表現が出てきますが、全部擬似ですので安心してくださいませ。ちなみにそれ以外はノンフィクションです。それでは、続けます。

 

 

3月某日、わたしは買い物に出かけるために電車に乗った。ずっと気になっていたバッグをついに手に入れる決心がついたためだが、何せ一点物なのでまだお店にあるか・あっても納得できる状態か分からなかった。落ち着かない気分でつり革につかまっていると、思いがけず出会った。電車はグローブ座を通り過ぎようとしていた。

浴衣姿の彼がこちらに向かってピースサインをしているのを見つけ、思わず目で追った。通り過ぎる時、スピードが少しゆっくりになったような気がした。完全に気のせいなのだけど。

 

その日は一日浮ついた気持ちのまま過ごした。

気になっていたバッグは奇跡的にお店にあり、さらに以前は見たことのない色違いも置いてありとにかく悩んだ。一度その店を出て他の用を済ませ、お茶をしながら「持っていてテンションが上がる方にしては」と店員さんが言っていた事を思い出した。元々欲しかったのは黒、惹かれたのは初めて見た赤の方。自担カラーなんて恥ずかしいかな…とも考えたけれど、そんな発想するのはジャニオタだけだから大丈夫、と思い赤を購入することにした。何が大丈夫なのかは分からないが、大満足な買い物だった。大事に使おう。

それにしてもこんなに悩むなんて。それに、あの人と思いがけず出会ってしまった時のドキドキといったら。やっぱり一人で来てよかった。

 

4月から始まる舞台「市場三郎~温泉宿の恋」のことはもっと前から知っていた。ちょうど戸塚さんと丈一郎くんの紙媒体への露出が始まったのと同じ頃に、濵田氏もまた各誌に掲載されていた。エチュード、歌喜劇、温泉宿の恋。純粋に舞台として面白そうだなと思って、でも観に行くつもりはなかった。

わたしは「コインロッカー・ベイビーズ」の舞台に自担が出ることを手放しで喜べなかったことが少しショックだったから、羨ましかった。濵田担が。

 

わたしは濵田氏のことがとても好みだ。もちろん顔もスタイルも好きだけれど、あんなに魅力的なのにどこか自信なさげなところが放っておけない。テレビ画面に向かって「格好良い…好き」とつぶやく位、好きだ。その画面に映っているのははリトラのポンコツアルバイターだったりするので、どう考えても格好良くはないのだけど。

それなのに今までブログに一度も名前を出さなかったのは、はっきり言葉にして好きだと認めてしまったら、好きが加速して後に引けなくなると思っていたからだ。その感じがもうガチすぎて引く。自分のことながら。

でも、掛け持ちはしないと決めている。何となく後ろめたい気持ちもありつつジャニーズWESTのコンサートに行ってみたいと思ってはいたけれど、日程(と体力)的に今回のツアーは諦めたのだ。

 

「同じ波はもう来ない、逃がしたくない」と思った時にはもう遅い。あの日、帰りの電車の中からは彼の顔を見ることができなかった。そういえば、と気づいた時にはすでにグローブ座を通り過ぎた後だった。

 

続きます。